特集 リラックス出産
黄助産院の助産婦によるリラックス出産ケア
園生 陽子
1
1聖母女子短期大学
pp.303-308
発行日 1992年4月25日
Published Date 1992/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900546
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リラックスは玄関先から,エプロン姿で気取らない助産婦たち
「こんにちは!」と黄(ファン)助産院の玄関に一歩足を踏み入れた時,親戚の家か友人を訪ねた時のような気軽さを多くの人が感じるだろう。玄関に続く絨毯を敷いた広いリビングルームの片隅,キッチンのカウンターの向こうから助産婦の笑顔がのぞく。2階の診察室兼分娩室では流しと消毒機器の収納棚,体重計のあるテーブル,そして分娩台がかろうじて診察室らしさを感じさせるが,陣痛室と産褥室に当たる3つの和室は一般家庭そのもの。エプロン姿の近所の若いおばさん(?),お姉さんのような杉山富士子さん(院長),赤山美智代さん,中根直子さん,3人の助産婦の気取りのなさも,ここのアットホームな雰囲気の大きなリラックス要因として欠かせない。そうした助産婦たちの産婦ケアの中から,リラックスに向けた具体的なケアテクニックを見てみよう。
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