特集 第26回ICMウィーン大会
大会参加記
助産婦の心を肌で感じた瞬間
武藤 香子
1
1ままと赤ちゃんの家
pp.674-678
発行日 2002年8月25日
Published Date 2002/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902933
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日本を旅立つまでのあれこれ
仕事のやりくりができ,さぁ,ICM大会に参加するぞ,とツアーの申し込みをした時にはすでに遅く,定員オーバーのため,あっさり断られてしまいました。
有床開業助産婦である私にとって,国際大会に出席するということは大変な努力を要するのです。4月14〜18日が開催時期ですから,最低でも,3月末から5月末までの分娩予約を断らなければなりません。さらに,留守中の妊婦検診をどうするか,分娩予約者に不測の事態(出血,破水,陣発)等がおこった時の対処をどうするか,あれこれやりくりしての申し込みでした。分娩予約をお断りした妊婦さんたちの「どうしてもだめなんですよねー?」という悲しげな声を思いだすたび,申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
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