連載 英国助産婦学生日記・16
分娩室実習
日方 圭子
1
1英国・サリー大学助産課程(ダイレクトエントリーコース)
pp.349
発行日 2002年4月25日
Published Date 2002/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902862
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●2002年1月
年が明けて,去年の秋以来久しぶりの,9週間の分娩室実習が始まった。ダイレクトエントリーコースの3年間でも,看護科卒業後の1年半コースでも,助産婦になるために,卒業までに40件以上の正常産を取らなければならない。
私の実習先病院は年間4,000件弱のお産があるから,コース終了前に40件のお産をとることは難しくないように思える。なのに年末の時点で,私はまだ7件取っただけ。クラスで一番遅れていた。「2年生のうちにできるだけ数を稼いでおいたら,3年目に焦らないでじっくり実習できるよ」との病院助産婦や先輩学生たちのアドバイスに,本実習では分娩室に焦点をあてて,できるだけ数をこなすことに決めた。
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