研究・調査・報告
大分県の統計から見る助産婦の過去・現在・未来
吉留 厚子
1
1大分県立看護科学大学
pp.1083-1087
発行日 2001年12月25日
Published Date 2001/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902783
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はじめに
筆者が助産婦学校卒業後,助産婦として病院に勤務していたのは十数年前になる。戦後から今日まで,助産婦をとりまく環境は産婆から助産婦への名称の変更や,出産の形態等,激変した。助産婦数の減少,また,開業助産婦数の顕著な減少に,助産婦が独自にもつ開業という既得権の存続にも関心が高まっている。このような変化の最中に身を置く私たち助産婦は,今一度,助産婦としてのあり方を問い直さなければならないと考える。
そこで筆者は,勤務先の大分県の戦後から現在までの母子保健資料を見直すことで,助産婦の現在の問題を明らかにし,未来への展望を考察することにした。
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