特集 周産期の記録
看護記録の電子化における看護過程のプロセスと実施記録
葛西 圭子
1
1NTT東日本関東病院看護部システム担当
pp.1035-1041
発行日 2001年12月25日
Published Date 2001/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902777
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はじめに
NTT東日本関東病院(以下当院とする)では,2000年12月の新病院開院に伴い,ペーパーレスによる診療記録の電子化がほぼ実現した。「電子診療録システム」を中核として,約30の部門システムを集めた総合医療情報システムを採用している。その総合的なシステムをKHIS-21(新・関東病院ホスピタルインフォメーションシステム)と名づけて運用している。その中で看護部では,看護計画を中心とした入院患者のケアシステムを開発した。他で言われるところの「看護情報システム」,「看護業務支援システム」と同様の内容だが,多職種が共有する部分も多いことから,当院では「入院患者ケアシステム」と名づけている。
「入院患者ケアシステム」の看護計画においては,北米看護診断協会(NANDA)の看護診断を用いている。その理由は以下の3つである。
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