特集 周産期医療事故—母と子を守る助産婦になる
周産期医療訴訟の全体像
久保田 隆子
1
1国際医療福祉大学保健学部看護学科
pp.226-232
発行日 2000年3月25日
Published Date 2000/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902366
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はじめに
わが国では1960年頃を境に急速に病院施設分娩が多くなり,これに伴って病院施設で働く助産婦数が増加した。医師の指示の下で働くようになった助産婦には,自らが業務に対する責任を負う,という意識が乏しくなった。
しかし,医療事故(medical accident)や偶発事故(incident)に対するリスクマネージメントへの理解が深まってきた昨今,分娩取り扱いに関する過失は医師と同等に助産婦も問われる場合がある。わたしたち助産婦はこのことを認識すべきである。
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