特集 周産期医療事故—母と子を守る助産婦になる
陣痛促進剤の適切な使用を望む
出元 明美
1
1陣痛促進剤による被害を考える会
pp.233-238
発行日 2000年3月25日
Published Date 2000/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902367
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はじめに
陣痛促進剤の添付文書の副作用欄には,胎児仮死,過強陣痛,子宮破裂,弛緩出血等,重篤な副作用が列記されている。薬剤は微量から開始すること,母体と胎児の厳重な監視が求められていることは,読者のみなさまはすでにご存知のことと思う。本稿では,当「陣痛促進剤による被害を考える会」が行なった,アンケートによる最近の陣痛促進剤の使用実態調査結果を報告したい。そして被害症例を紹介し,その問題点を挙げ,分娩にかかわる助産婦さんに期待したい重要な役割について述べたいと思う。
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