研究・調査・報告
月の満ち欠けと満潮時刻を中心とした分娩件数との関係
山西 章世
1
,
宮本 佳枝
1
1総合病院清水厚生病院
pp.1089-1093
発行日 1999年12月25日
Published Date 1999/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902310
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
「出産については,むかしから満月や新月,あるいは満潮のときに多いと信ずる人たちは世界中にたくさんいる」1)といわれ,助産婦の方々も月の満ち欠け,潮の満ち引きと分娩時刻の関係について聞いた人は多いと思う。
当清水厚生病院は静岡県清水市にあり,海が身近にある。実際に潮汐表を用いて自分の分娩日を予測している妊婦がいることから,私たちは本当に満潮時刻と出産時刻に関係があるのか疑問を持った。そこで,満潮時刻と分娩件数との関係を明らかにしたいと思い調査した。その結果,後述のとおり,満潮時刻と分娩件数にはあまり関係がみられないという結果を得た。
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.