連載 とらうべ
人権の世界の輪
大谷 藤郎
1,2
1国際医療福祉大学
2(財)藤楓協会
pp.735
発行日 1998年9月25日
Published Date 1998/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902002
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1998年6月20日,東京のシェーンバッハ・サボーで“人間の尊厳回復と共生をめざして”をテーマに,「ハンセン病回復者の国際交流会議」が開催された.日本の全国ハンセン病療養所入所者協議会,ニューヨークに本部を置くアイデア(共生,尊厳,経済向上のための国際ネットワーク)とハンセン病支援団体である藤楓協会三者の共催.会議には日本全国からのハンセン病療養者,支援者,専門家,学生,一般市民など600名以上と,それに加えてアイデアのメンバーであるインド,エチオピア,中国,韓国,フィリピン,アメリカ,ブラジルから13人が参加された.
アイデァ(IDEA)とは共生(Integration),尊厳(Dignity),経済向上(Economic Advancement)の3つの目標を掲げて,ハンセン病患者・回復者自身が「社会の偏見差別を打破するとともに尊厳をもって自立していけるようにしよう」とする世界的な運動体である.
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