特集 こどもの虐待を防ごう
[座談会]わが子への虐待—その痛みに向き合う母親たち
広岡 智子
1
,
鈴木 悦子
,
熊谷 順子
,
渡辺 秀子
,
田中 純子
,
藤田 恭子
,
柳沢 幸子
,
川村 雅代
1子どもの虐待防止センター
pp.667-673
発行日 1998年8月25日
Published Date 1998/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901989
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「子どもの虐待防止センター」は,1991年に医療・保健・福祉・司法関係者の連携の下に生まれた虐待専門の民間相談機関です。母親への「電話相談」,第三者からの通報に公的機関と連携しての「危機介入」,そして今回紹介させていただく,虐待問題を抱える母親たちへの自助的治療グループ,「母と子の関係を考える会」(MCG)の運営が主たる活動です。
グループは自助的な意味合いを大切にしつつも,毎回相談員が参加して,母親たちの変化と回復を見守り,進行役を努めます。会はミーティング形式で,毎週金曜日の16時半〜18時までだったのが,今年度からは15時〜16時半までの新たなグループが加わって活動をひろげています。治療の場では仲間から安心感をもらいながらも,自分の過去を調査探索するという困難な仕事が母親たちを待ち愛けます。
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