連載 対応に迷うケースに出会ったら―それでもケアをしなければならない看護師のために⑥
子ども虐待をほのめかす母親への介入
森田 秀子
1
,
中尾 久子
2
1山口県立大学看護学部
2九州大学医学部保健学科
キーワード:
子育て支援
,
子ども虐待
,
連携
,
ケースの抱え込み
Keyword:
子育て支援
,
子ども虐待
,
連携
,
ケースの抱え込み
pp.957-961
発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100202
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ねらい
看護職はさまざまな場面で対象者や家族の個人情報に接触する機会があります.知りえた情報が悪いものだと考えられるほど,情報の取り扱いに迷います.情報の信憑性や情報提供者との関係を考えると,その情報を他者に伝えることに悩み,適切な対応が行なえない場合があります.今回は,昨年1年間に18歳未満の子ども51名の尊い生命が失われた「子どもの虐待」を取り上げます.虐待を疑わせる情報を把握した場合,看護職はどのような対応をとることが,SOSを言えない子どもに代わって子どもの人権を守り,家族全体の問題を解決することにつながるのでしょうか.子ども虐待をほのめかす母親への対応を通して考えてみましょう.
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