Medical Scope
帝王切開の社会的適応
島田 信宏
1
1北里大学医学部産婦人科
pp.169
発行日 1998年2月25日
Published Date 1998/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901885
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すでに多くのレポートで示されていますが,世界的に帝切率の上昇がいろいろと問題になっています。何とかして,この帝切率の上昇をストップさせようと「C/S saving program」(C/S=帝切)というキャッチフレーズまで作り,「帝切率を上げないようにみんなで努力しましょう」と呼びかけも行なわれてきました(1991年の第1回日本・ドイツ周産期医学セミナーにてドイツのE. Saling教授が提案)。
初産で帝切になると,次の2回目,3回目の分娩でもやはり帝切例が多くなることから,初産の帝切を少なくする方向とともに,前回帝切妊婦の次回の分娩を経腟的に行なうというVBAC(vaginal birth after Cesarean Section:帝切後の経腟分娩)を押し進める運動も大きくなってきました。
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