今月のニュース診断
女性を支える「科学」情報—出産のケア,ピルの知識
斎藤 有紀子
1
1明治大学
pp.6-7
発行日 1998年1月25日
Published Date 1998/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901852
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WHO「お産のケア・ガイドライン」
「お産,困りますこんな処置」(毎日新聞,'97年11月1日)。浣腸,剃毛,血管確保など,出産時に慣例となっている医療処置が,実は「明らかに害があったり,効果がないのでやめるべきこと」として,WHOから勧告されていることが明らかになった。
WHOは'87年以来「安全に母親になるプロジェクト」を展開し,有効な医療の実証研究を行なってきたが,'70年代以降,イギリス,アメリカなどで次々に,「高い医学的介入が必ずしも科学的根拠に基づいていない」との見解が示される中で,WHOも「科学と技術の諮問委員グループ」を立ち上げ,「正常なお産についてのガイドライン」を公表したのである。
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