研究・調査・報告
高年初産婦における産科異常の調査
浜松 加寸子
1
,
稲葉 洋子
2
1静岡県立厚生保育専門学校
2静岡県立総合病院
pp.517-522
発行日 1995年6月25日
Published Date 1995/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901270
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はじめに
近年社会情勢の変化により,女性の高学歴化や職場進出が増加し,結婚・出産が高年齢化の傾向にある。一般に妊娠・分娩は20歳台が理想的といわれ,それ以降になると異常の頻度が増加するとして,WHOでは高年初産婦を35歳以上としているが,日本では従来30歳以上を高年初産婦としてきた。しかし,私たちは30歳以上でも何ら異常なく妊娠・分娩を経過する妊産婦のケアを多く経験し疑問を感じていた。
日本産婦人科学会においても,1992年35歳以上の初産婦を高年初産婦と定義し,WHOの定義と一致させた。
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