講座
高年初産婦の諸問題
安井 修平
1
1東京逓信病院産婦人科
pp.16-18
発行日 1962年1月1日
Published Date 1962/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202255
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緒言
高年初産婦が産科において問題になるのは,第1に軟産道の鬆粗性が若年初産にくらべてわるいために,分娩が困難であり,したがつて母児に障害がおこりやすいこと,第2に妊娠中毒症のごとき合併症,流早産の危険が多いこと,第3に胎児の発育がわるく,乳汁分泌のよくないことなどがあるからである.
以下これらの諸問題について統計的事実を参照しながらのべてみることとする.
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