特集 新しい時代を見すえた分娩実習
臨床1年,臨床実習を考える—分娩実習で学んだこと
田口 眞弓
1
1昭和大学医学部附属病院産科病棟
pp.212-215
発行日 1995年3月25日
Published Date 1995/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901207
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わが国における出生率は,昭和40年後半の第2次ベビーブーム以来一貫して低下している。今では,1人の女性が一生の間に産む子供の数は1〜2人である。しかし,出生率の低下に反比例するかのように,マスメディアでは「お産」に関心を向け,テレビ・雑誌・新聞の扱いは大きくなっている。また,マタニティ雑誌も全盛を迎えている。
妊娠・出産という生理現象は,女性だけに与えられた出来事である。女性が安心して妊娠し,出産を成就できるためには,社会全体が母と子を含めた家族に対して積極的な支援が必要である。支援者の一員である助産婦には,女性のライフサイクル全般にわたった援助が求められている。
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