私と読書
実践した看護をふり返ることの大切さを実感—『看護のかぎりない深さ』を読んで
木下 千鶴
1
1聖路加看護大学(母性看護学)
pp.838-839
発行日 1993年10月25日
Published Date 1993/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900897
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行なった看護をふり返る
本書は題名どおり看護の限りない深さ,そしてその深さ故の看護するということの面白さ,難かしさを改めて考えさせてくれる本である。
著者である岡部恵子氏は看護婦・助産婦としての豊富な臨床と現任者教育の経験とを持つ方であり,本書ではその経験の中で彼女が学び得た看護についてのさまざまな思いが述べられている。6年臨床で働いた後,そこを離れて2年目となる私自身にとって,著者の持つ知識,経験には遠く及びもつかないが,共感できる部分の多い,そして今後の自分と看護との関わりを考えてゆく上で大変参考になる本であるといえる。
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