グラフレポート
生命あるかぎり—中村博士をみとって
高松 恭子
1
1国立大阪病院外科
pp.97-100
発行日 1965年9月1日
Published Date 1965/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913729
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“ガン”その名を聞いただけでも暗い人生の最期を連想させる疾病。国立大阪病院耳鼻科,中村正堯博士が自らの生命をその苦痛とのたたかいにかけ,しかも52才という若さで笑いながら死んで逝かれたことは,新聞,雑誌,テレビなどで報道されて記憶に新しいことと思います。不治の病とされている癌の1患者として,また身近かな知人としての今は亡き中村先生のお姿を偲びながら,入院から死亡までの50日間を看護にあたった看護婦を代表して話をすすめてゆきたいと思います。
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