今月の話題
陣痛促進剤による被害を考える会主催「安全なお産を求めて」シンポジウム報告
きくち さかえ
pp.241-243
発行日 1993年3月25日
Published Date 1993/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900767
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昨年の10月,「厚生省が陣痛促進剤の使用基準を改め,日本製薬団体連合会に陣痛促進剤の能書きの改定を通知した」というニュースが新聞などで報道された。陣痛促進剤については,以前から被害報告が出され,その使用について問題視されてきており,ようやく厚生省が重い腰を上げたという印象だ。
今回の改定には,陣痛促進剤による被害者たちの集まりである「陣痛促進剤による被害を考える会(出元明美代表)」が「日本母性保護医協会(略称・日母,坂元正一会長)」に,陣痛促進剤使用について十分検討してほしいと強く要請していたという背景がある。厚生省も「日母の指導書をもとに能書き改定を通知した」とコメントしている。
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