今月の臨床 分娩前後の1週間
ルーチン・ケア
8.陣痛の促進と抑制
千村 哲朗
1
Tetsuro Chimura
1
1山形大学医学部産婦人科
pp.536-537
発行日 1992年5月10日
Published Date 1992/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900840
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陣痛の正常経過は分娩進行を決定づける最大因子といえるが,陣痛促進に対する薬物療法の適応は微弱陣痛である。一方,陣痛抑制を必要とする場合は,自然経過中または子宮収縮剤投与時に出現した過強子宮収縮uterine hyperactivityに対する収縮抑制tocolysisがあげられる。
陣痛促進剤による分娩時の産科的異常の出現は,最近の医療訴訟上で種々な問題を提起し,母体死亡との関連で十分な注意が必要である。
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