研究・調査・報告
母性意識の薄い若年初産婦の看護—切迫早産の悪化防止と精神的不安定緩和のための援助
塚田 祐美子
1
1土浦協同病院附属看護専門学校
pp.158-161
発行日 1993年2月25日
Published Date 1993/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900748
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はじめに
今回,切迫早産で長期入院をしている若年初産婦に出会った。
Mさんは未婚であり,19歳という年齢で望まない妊娠をしてしまった。妊娠についての知識もなく,疾患に対する病識不足,母親としての自覚も持っていなかった。また,Mさんは,相手の男性が協力的でなく,週に1度だけの面会であること,親に依存していることなどの不満があった。そして,Mさんの母親は,相手の男性を嫌っており,妊娠,入籍について反対していた。このような状況下でのMさんの心の葛藤は大変なものであったろうと推測された。
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