ちょっとサイエンス
タンパク質をデザインする時代
牧 智子
pp.699
発行日 1992年8月25日
Published Date 1992/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900637
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タンパク質のサイズと構造
タンパク質は,たくさんのアミノ酸が鎖状に結合してできた巨大分子です。分子というのは,物質の最も小さい構成単位で,2個以上の原子が結合したものです。分子を分解してそれ以上小さくしてしまうと,その物質の性質は失われてしまいます。分子のサイズはふつう,分子量で表されます。
例えば,最も小さい水素分子の分子量は2,水の分子量は18,酸素の分子量は32,二酸化炭素は44,エチルアルコールは46,ナフタリンは128,砂糖は342です。これに対して,タンパク質の分子量は最も小さいものでも5000ぐらい,大きなものになると数百万というものもあるということです。タンパク質としてふつうのサイズというと数万から数十万程度だそうです。
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