連載 ケアと現代・7
「ほめる」ことのさまざまなメッセージ
岸 良範
1
,
平野 かよ子
2
,
佐藤 俊一
3
1埼玉医科大学短期大学
2国立公衆衛生院公衆衛生看護学部
3鹿児島経済大学社会福祉学科
pp.610-613
発行日 1992年7月25日
Published Date 1992/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900616
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前回までの3回にわたって,ケアにおける日常性(日常性におけるケアではない)の問題について述べてきた。それは,単に日常性におけるケアではないので,援助者として専門的な仕事をする際にも基本的に共通していることとなる。
今回からは,ケアにおける日常性とも関連するが,ケアの場面における援助者の気持ち,その表現の仕方などについて考えてみたい。また,その背景にある気持ちを大切にしあうための日本的ケア観の検証が必要となる。まずは,援助者が「ほめる,ほめられる」をどのように捉えたらいいのか,適切なケアを行なうための援助者の気持ちとして述べてみよう。
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