連載 悩めることも才能だ!―宮子あずさのお悩み外来⑲
ほめようがない後輩をどうほめて育てればいいのでしょう?
宮子 あずさ
1
1東京厚生年金病院
pp.642-643
発行日 2007年7月1日
Published Date 2007/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661101041
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キャリア4年目になって,去年から新人指導をする機会がぐんと増えました.2年続けて1対1のプリセプターをしていますが,後輩がなかなか育ちません.私の指導力不足ももちろんあるでしょう.でも,向こうにもやはり問題はあると思うのです.特に去年のプリセプティーはひどいものでした.「調べておいて」ということもまったく調べず,いっさい勉強もしていない様子.2年目になって一通りの仕事はできますが,知識が乏しいので,見ていてヒヤヒヤしっぱなしです.やる気のないこの後輩と働くのが嫌でやめていくスタッフも出る始末.
上司に相談しても,上司は「昔とは違う.やさしくやさしく怒らずに教えてあげて.ほめて育てるほうが人は伸びるのよ」と言うばかり.やめられたら困るという態度がありありで,これもストレスになっています.患者さんの命を預かっている以上,先輩として,この後輩にどう接するべきか,日々悩んでいるところです.(26歳・女性・内科系病棟)
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