連載 産科免疫学十二話・4
かよわきもの…赤ちゃん—胎児・新生児の免疫能の発達
梅咲 直彦
1
1大阪市立大学医学部産婦人科学教室
pp.604-609
発行日 1992年7月25日
Published Date 1992/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900615
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はじめに
新生児,特に早産児および低体重出生児の管理上の問題点の1つは感染を起こしやすいことです。これは児の免疫能が未熟なためと考えられます。一方,新生児は風疹等感染には生後しばらくはかかりません。これは母親からこれらのウイルスに対する抗体をもらっているためです。胎児や新生児の管理上,このように免疫能について知ることは非常に重要です。そこで今回は胎児,および新生児における免疫能の発達について探ってみます。
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