連載 新生児学基礎講座[臨床編]・11
予後不良の児に対する対応 倫理的観点からの医療方針決定
仁志田 博司
1
1東京女子医科大学母子総合医療センター新生児部門
pp.153-158
発行日 1990年2月25日
Published Date 1990/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900033
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新生児医療においては,致死的奇形症候群・重症仮死・超未熟児など,医学的観点からのみその児に治療を行なったり続けることが倫理的に正しいのか,あるいは児や家族のためにプラスとなるのかの判断を迫られる機会が少なくない。家族への精神的な援助に関しては前項で述べているので,本項ではMedical Decision Makingすなわち倫理的な観点から医学管理をいかに行なうか,具体的には治療を行なうか中止するか,の決定に関し,現在のわれわれの考え方を述べ,どのように行なっているかを解説する。
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