特集 各種の分娩介助法
—東京都立築地産院—分娩介助の方法
相良 サク
1
1東京都立築地産院
pp.34-37
発行日 1970年4月1日
Published Date 1970/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203912
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分娩介助の目的
いまさら申しあげるべき問題ではありませんが,方法に入る前に少し考えてみたいと思います.会陰裂傷を作らないのが上手な助産婦だといわれた時代から,児の予後を悪くしないようになるべく早く娩出させる.そのためには,切開等の方法もある,この方法もうなずけないわけではありませんが,裂傷がなければ褥婦は疼痛,感染,不快感等より解放されるわけです.私達助産婦は児が安全であり母親の負担を少なくし楽に分娩をすませることが良い方法でありますので,会陰裂傷の原因とか要領をよく理解したうえで介助にあたりよりよい介助ができますよう,お互いに他の良い所を参考にしながら業務にあたっていきたいと思います.ここに当院の方法を御紹介してよりよき御指導御批判をいただければ幸いと思います.ここでは理論面ははぶき方法のみを述べてみたいと思います.
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