特集 臨床実習
助産学臨床実習の実際
学生の主体性が育つ臨床実習—同愛記念病院付属高等看護学院助産学科
久米 美代子
1
,
常盤 洋子
1
1同愛記念病院付属高等看護学院助産学科
pp.470-476
発行日 1992年6月25日
Published Date 1992/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900588
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はじめに
母子保健の最終目標は,心身ともに健康な子供を産み,育てるための必要な援助を提供することである。この目標を達成するために社会状況もふまえて考えてみると,助産婦には妊婦・産婦・褥婦の全生活過程に関わる包括的な健康教育を行なえる能力が必要になってきている。そこで,当助産学科では継続受け持ち実習の中で健康教育の能力を養うこととし,妊産褥婦の時期だけでなく,思春期・青年期・更年期・老年期と,ライフステージの中での母子の健康教育を追求させ,その重要性を学ばせている。
継続受け持ち実習において,対象1人1人の生活を把握し,健康な家庭が築けるよう援助する能力を伸ばす実習は意味のあるものと考える。さらに助産婦学生自らも,生活者として自立した主体的な生き方ができるような人間的成長の機会となる実習の展開をしたいと常に考えている。
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