連載 教育評価のはなし
研究のすすめ方(3)
岸 学
1
1東京学芸大学
pp.1035
発行日 1986年11月25日
Published Date 1986/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207012
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前回にひき続き,研究の指導を行なっていくときに気づいた点について述べていきます。今回はデータの取り扱いや処理の指導について考えてみましょう。
データには,大きく分けて記述データと数値データとがあります。事例研究や観察研究では,主に記述タイプのデータが蓄積され,それらをまとめていくことになりますが,実験研究や調査研究では,ほとんどの場合,多量の数値データが集まり,それを分析して結論を導いていきます。この数値データの取り扱いは,研究を始めたばかりの学生にとっては苦手なようで,数字を見たくないために実験や調査を避ける人もいるようです。
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