連載 教育評価のはなし
研究のすすめ方(2)
岸 学
1
1東京学芸大学
pp.931
発行日 1986年10月25日
Published Date 1986/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206988
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前回は,研究の指導を行なっていくときの心がまえや一般的な注意について,私見を述べてみました。今回は,研究の流れに沿って,指導上の留意点などを述べてみましょう。
研究は,普通,問題の設定と検討,文献の検索と検討,具体的なテーマの設定,方法の検討,研究手順の立案,調査や実験の準備と実施,ケーススタディの場合は観察や面接の実施と記録,データの集計と分析,結果の考察と結論づけ,論文の作成,発表と,基本的なものを述べてもこれだけの手順を必要とします。さらに,それぞれの研究独自の手順が必要となるものもあるでしょう。また,これらの手順がこの順序どおりに進むともかぎらず,いくつかの作業を平行して行なっていく場合もあると思われます。
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