今月の主題 甲状腺疾患—up-to-date
甲状腺疾患の画像診断
画像診断のすすめ方
小西 淳二
1
1京都大学医学部・核医学科
pp.394-396
発行日 1987年3月10日
Published Date 1987/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220839
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甲状腺疾患の画像診断には放射性ヨードを用いるシンチグラフィーが最も早くから行われているほか,種々の核医学検査が利用されている.これに加え近年,超音波装置の急速な進歩により超音波断層撮影が広く利用されるようになってきた.深部の情報を得るためにはX線コンピュータ断層撮影(CT)も用いられるが,最近導入されつつある核磁気共鳴映像法(magnetic resonance imag-ing:MRI)では,空間分解能,濃度分解能のいずれにおいてもX線CTより優れた画像が得られるようになっており,今後急速に臨床応用されるものと期待される.
本稿ではこのような種々の画像診断法をどのように組み合わせて,効率よく甲状腺疾患の診断を進めていくか,その手順について筆者らの経験を中心に述べることにしたい.
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