特集 母子の継続看護を実現するために
[座談会]
母子看護の現在と将来—継続看護を焦点として
守山 伸子
1
,
小沢 ミサヲ
2
,
鈴木 せい子
3
,
新道 幸恵
4
1稲田登戸病院産婦人科
2横浜市医師会保土ケ谷看護専門学校
3鈴木助産院
4国立公衆衛生院衛生看護学部
pp.1036-1045
発行日 1985年12月25日
Published Date 1985/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206777
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新道 最近の母子看護やその医療のあり方は大きな変貌をとげています。第一に,お産が少なくなったということが背景にあります。また,今までお産ができなかったような合併症を持っている方も子供を得られる時代になっています。いわゆる計画分娩とか,麻酔分娩,NICUでの新生児管理などがそれを可能にしたのです。
その一方では,施設分娩が徹底して母子の衛生統計指標を高めたとはいえ,同時に医学的管理も徹底してお母さん方が自分自身で産んだという満足感を覚えないお産をしてしまう。そんな不満や悩みを持ちながら子供にかかわって母子関係がぎくしゃくするといったことが,施設分娩急増のマイナス面として起こってきているのではないかと思うのです。
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