産科内分泌学入門・23
性の分化とホルモン
安水 洸彦
1
,
加藤 順三
1
1山梨医科大学産婦人科
pp.168-173
発行日 1985年2月25日
Published Date 1985/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206599
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社会文化的な変化とともに、現代では昔ほど男らしさ,女らしさということが重視されはしなくなったものの,人間社会の構成は男女の2つの厳然たる「性」が基本となっている。
しかし,この男女の性別は決して絶対的な指令によって定められたものではない。まことに巧妙な操作によって造りあげられていくのである。人間の新しい生命の誕生,つまり受精にはじまる胎児の発生・成長過程で,性的に未分化な状態から明らかに異なる2つの性に分化して,正常な男性と女性が造られていく過程を性分化という。
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