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"与えられる医療から参加する医療へ"—「患者の権利宣言」全国大会で宣言(案)を採択
本誌
pp.173
発行日 1985年2月25日
Published Date 1985/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206600
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去る12月9目,東京・お茶の水において,「与えられる医療から参加する医療へ」というテーマの下,約300人の市民・医師・看護婦が集まって「患者の権利宣言」全国大会が開かれました。権利宣言起草運動は,医療に関心をもつ若手弁護士や市民グループが数年前から各地ですすめていたものですが,この日の全国大会で患者の権利宣言(案)を採択したわけです。詳細は別の機会に譲るとして,宣言(案)には,1.個人の尊厳,2.平等な医療を受ける権利,3.最善の医療を受ける権利,4.知る権利,5.自己決定権,6.プライバシーの権利の6項目が含まれています。
このような動きは,ややもすると,医療者側に対立するもので,好ましい医療環境を阻害するものと受けとられがちですが,医療がクライエント(ないし患者)と医療従事者との関係を基盤に成立している以上,無視できないものといってよいでしょう。
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