特集 妊娠中毒症--病態理解から看護へ
妊娠中毒症患者のアセスメントと看護計画
加藤 百合子
1
1秋田県立衛生看護学院助産科
pp.672-677
発行日 1984年8月25日
Published Date 1984/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206498
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はじめに
妊娠中毒症は,検査法・診断法・治療法の進歩や,定期健康診査・保健指導による妊産婦管理の改善,生活環境の変化などにより漸減傾向にある。しかしながら,統計上は,わが国妊産婦死亡原因の第1位であり,胎児に及ぼす影響も大きいことから,妊産婦管理上重要な疾患であることに変わりはない。
妊娠中毒症患者の看護ケアの目標は,できる限り,異常症状を軽減ないし消失させ,正常妊婦と同様の経過をたどり,母児共に安全・安楽に分娩を終了し,後遺症を残さないようにすること,そして,異常症状の増悪の徴候に対して万全の備えと対策を講じて患者の安全を守ることである。
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