特集 親と子のきずな--看護職の課題
未熟児の母子相互作用と看護援助
村田 恵子
1
1東海大学医療技術短期大学
pp.480-486
発行日 1984年6月25日
Published Date 1984/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206464
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
近年の新生児学および行動科学のめざましい進歩によって,乳児と母親との早期の相互作用のあり方が,その後の母子関係ひいては子どもの成長・発達に重要な影響を及ぼすことが明らかにされつつある1)。
しかし,未熟児の場合には,未熟児出産に伴う母親の心理的動揺と種々の葛藤,さらに児の救命に不可欠な集中治療による母子の分離が相まって,早期の相互作用が妨げられ,種々の弊害の生じることが問題にされている。
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.