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第19回ICM大会講演翻訳シリーズ・10
オランダの助産婦訓練──ちがいがあるか?
The Dutch Midwifery-training, Different?
小原 沢栄子
1
Adéle Jansma
1独協医科大学付属看護専門学校
pp.490-493
発行日 1983年6月25日
Published Date 1983/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206254
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私たちオランダの助産婦は他の助産婦とちがっているでしょうか。何が原因で他の国の仲間の目には特別なものに映るのでしょう。なぜ,これほど多くの人が──特に若い人ですが──訓練をうけに私たちの学校に入ってみたいとか,オランダに住むために来たいから私たちの言葉を学んで準備しているとかいって,オランダの助産婦についての情報を求めて手紙を書いてよこすのでしょうか。また,アメリカの女の人で今妊娠している人,妊娠したい人から,オランダの助産婦がほしいなどという手紙すら受け取ったところがあります。ある女の人などは,食事も住居も負担するから助産婦を送ってくれと頼んできているのです!
私の疑問に皆さんが答えるのにお手伝いをしてみたいと思います。まずはじめに,私たちは他の人とはちがうようにとは全く望んではいないのだということをいわせて下さい。反対に,世界中すべての助産婦が同じであればよいとむしろ思っています。つまり,同じ資格をもち,他の医学的専門職がそうであるように,すべての人に対しても同じ権利をもちたいのです。例えば,医者が外国へ引っ越していくと,仕事を実際にはじめる前に小さなテストを受けなければならないことがあります。でも,いったんそのテストに合格してしまえば,その国において,医療を行なうことができるのです。同じようなことが多少は看護婦にも応用されています。
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