特集 第23回ICM大会
[インタビュー]各国の参加者に聞く
世界で最も高い地位と独立性を保つオランダの助産婦
Filippa Lugtenburg
,
Marion Borkent
1
,
尾田 葉子
1オランダ助産婦協会
pp.730-732
発行日 1993年9月25日
Published Date 1993/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900869
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
助産婦は正常な妊娠のスペシャリスト
本誌 オランダの助産婦がりっぱな活動をしておられることは日本でもよく知られていて,尊敬の念をもっています。神戸でのICM大会で,オランダの助産婦は医学部の学生に助産を講義されると聞いて,私たちはびっくりいたしました。みなさんは世界でも最も活躍している方々だと理解しているのですが,オランダの現在の助産婦の人数や分娩件数といった大体のアウトラインをお話しください。
ルクテンバーグ オランダは小さい国ですから,助産婦の人数にみなさんが感心されることはないかもしれません。でも訪問助産婦,つまりホームバースをする助産婦は1人で年間150件のお産を扱います。それには分娩だけではなく,産前産後のケアもすべて含まれます。就業している助産婦は1200人で,すべての妊婦の65〜70%が,妊娠および分娩の期間中に助産婦のケアを受けています。
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.