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第19回ICM大会講演翻訳シリーズ・4
助産婦教育──その将来への展望
Midwifery Education— The Way Forward
D. James
,
小原沢 栄子
1
1獨協医科大学附属高等看護学院
pp.848-854
発行日 1982年10月25日
Published Date 1982/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206104
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序論
専門職というものは,賢明な人たちによって成り立ち,その人たちの熟練と経験とが,その専門職の主たる源となるのです。教育は,そうした人間の根本的なものを発展させるための中心であり、教育とは職業そのものと,その職業が社会に提供する仕事の両面において,現在の能力および将来への発展を広く浸透させ,かつまた基礎をつくるものなのです。
従って,職業をもっている人はすべて,自らを教育すること,お互いに教育しあうことに責任を持つべきです。それは,教室や,臨床講義というような正式な教育的環境のみならず,その仕事や,仕事を通して,生活の中で触れる他の部分においても,学んだり,自分を伸ばすことは可能なのです。その意味で,職業の教育的側面についての役割や責任を見直すことが大切です。それには,教育者と"サーヴィス"の提供者とは別の存在だとか,競合するものであるとか見なさないで,むしろ,特別な訓練により,職業の中にある教育的なものを認め,表現し,説明し,理解し,正当化し,そして評価することのできる職業人の一人として"教育者"を見なすべきなのです。
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