Japanese
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第19回ICM大会講演翻訳シリーズ・3
妊娠期におけるクリニシャンとしての助産婦—イングランドとウェールズ地域を例に
The Midwife as a Clinician in the Antenatal Period in England and Wales
J. Golden
,
山岡 英子
1
,
渡部 尚子
2
1聖バルナバ助産婦学院
2埼玉県立衛生短期大学
pp.782-784
発行日 1982年9月25日
Published Date 1982/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206092
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英国における母性看護は,ここ10〜15年の間に随分と変わってまいりました。産科学へ適用される科学技術の急激な増加,ほとんど100%に近い施設での分娩,また周産期死亡率についての強い関心など,いくつかの因子が妊娠や分娩の医療化を日毎に増大させてきております。そして今や,ほとんどすべての妊産婦は,妊娠全期間あるいは一時期を産科医の管理下に置かれるようになりました。こうした発展は,母性看護に関わる助産婦の役割にどう影響したでしょうか。
これに関して,助産婦は,かつては明らかに自分たちの領域であった部分に医学的な影響がどんどん侵入し,そのため助産婦の役割が少なくなったと言ってきました。これに対し,健康・社会保険局(The Department of Health and Social Security)は,チェルシ(Chelsea)大学の看護教育研究室に研究プロジェクトをおきました。私も仲間入りしているこのプロジェクトの命題は,"助産婦の役割と責任についての分析,および助産婦教育のためのカリキュラム展開"でした。1979年われわれは全国的な調査にとりかかりました。イングランドとウェールズの保健地区の中から60地区を無作為抽出し,そこで母性の看護に当っている助産婦と,その他の保健担当者にアンヶートを送付し,そのうちの少数にはインタビューを実施しました。
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