特集 自然分娩の復権
討論
助産婦業務の志向──家族中心の考え方へ
相薗 紀代子
1
,
加藤 節子
2
,
藤井 敬子
3
,
田間 恵実子
4,5
1大阪大学医学部附属病院
2国立公衆衛生院
3日赤医療センター
4前:大阪大学医学部附属助産婦学校
5現:香川医科大学附属病院創設準備室
pp.351-355
発行日 1981年5月25日
Published Date 1981/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205847
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〈田間〉 こんにちは。久しぶりにお目にかかりますが,お元気そうで何よりです。「助産婦雑誌」の"専門職への道"欄(33巻12号)に「分娩介助の助産婦の立場からの検討」というテーマで助産婦職能として私たちが考えていることを載せていただいてから1年を数えました。そこでは真に母子にとっていい自然分娩を志向していきたいという考えを吐き出した私たちですが,その後お互いの考え方に何か変化がおきているのか気になりますし,国際障害者年にかかわることや自然分娩についての意見なども含めて話合ってみたいと思います。障害の問題も自然分娩も"人間らしさの尊重"ということで基本になる視点は同じだと思うのです。まず,新婚ほやほやの加藤先生から,いま,おいでになる国立公衆衛生院での話題も含めて口火を切って下さい。
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