特集 保健指導業務を分析する
保健所における妊産婦保健指導—特に助産婦の業務を中心に
鈴木 逸子
1
1横浜市鶴見保健所
pp.20-23
発行日 1966年4月1日
Published Date 1966/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203161
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はじめに
現在鶴見保健所で行なっている妊産婦保健指導を分析し,これからの保健指導がどのようにあったらよいかを考察してみたいと思う.
鶴見区には2か所に保健所が設置されているが,鶴見保健所管内は,地形的にはほとんど平坦地であり,海に面しているため,大・中・小の工場が密集,あるいは点在している.その周辺に住宅,商店などがあり,騒音,煤煙,悪臭などいわゆる公害問題に悩まされているのが特徴である.住民は,それらの工場に勤務する従業員が多く,したがって比較的若年夫婦層のしめる割合は多いと考えられる.戸籍上の転出入も多く,定着した保健指導,衛生教育のむずかしさがここにひそんでいると思われる.
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