特集 助産婦活動の確立をめざして
座談会
助産婦業務をめぐって
勝島 喜美
1
,
横山 フク
2
,
松本 八重子
3
,
畠岡 博子
4
1日本看護協会助産婦部会
2日本助産婦会
3国立大蔵病付属助産婦学院
4前:関東中央病院看護部
pp.10-20
発行日 1973年4月1日
Published Date 1973/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204500
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いま抱えている助産婦の問題点
勝島 先般私どものほうで調査をしたものに,病産院助産婦が0とか,あるいは欠員という施設があって,これはたいへんなことだと感じました。昔は医療法で,「産科施設の看護要員数は2/3が助産婦であること」というふうになっており,それから何年かたって「適当数の助産婦を置くこと」となっておりますけれども,現在0あるいは欠員というような施設のあることがわかって,これは問題だなと思っております。
これと関連して,いわゆる正常産あるいは普通産は,医師と助産婦が行なうものでありますが,医師とか助産婦以外の人が助産をしているということです。その「以外の人」というのは,看護婦とか,あるいは准看護婦とか,あるいは資格のない人ということです。この無資格者は,例の正式ではありませんが,准助産婦だと思います。しかも,その准看護婦とか,あるいはそのほかの人から,助産をさせられて困るという声は,まだ聞いたことがありません。医師がついていてやらせればいいというような解釈も成り立つんだということもありますけれども,助産というものはそういうものではないと思います。
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