特集 少産時代の助産婦の進路
助産婦が主体性をもった助産婦外来を!
相薗 紀代子
1
1大阪大学医学部附属病院分娩育児部
pp.300-304
発行日 1987年4月25日
Published Date 1987/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207109
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はじめに
1948年,小林秀雄は,ある講演会で次のようなことを述べている。
「天職という言葉がある。もし天という言葉を,自分の職業に対していよいよ深まって行く意識的な愛着の極限概念と解するなら,これは正しい立派な言葉であります。今日天職というような言葉がもはや陳腐に聞えるのは,今日では様々な事情から,人が自分の一切の喜びや悲しみを託して悔いぬ職業を見つけることが大変困難になったので,多くの人が職業の中に人間の目的を発見することを諦めてしまったからです。これは悲しむべきことであります。」
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