アメリカ便り・3
家庭分娩を紹介した一論文
佐々木 茂
1
1ウィスコンシン医科大学
pp.224-228
発行日 1981年3月25日
Published Date 1981/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205829
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昨年,全国的に広く読まれているRESIDENT & STAFF PHYSICIAN 9月号に"When a Woman Wants to Deliver Outside the Hospital"という論文が掲載されました。当地に来て以来,私は,私の接触し得た患者さんからは直接"家庭分娩を希望する"という話をまだ聞いておりませんが,このような論文が出されたということで,やはり米国で現在,家庭分娩を希望する人々がかなりの数にのぼることが推察できます。この論文は開業産婦人科医であるJared H. Goldstein, M. Dとテキサス大学の医学教育研究部門の講師であるRobert S. Meier, Ph. D. との共著で,家庭分娩の危険性を説きながらも,それを希望する人達にかなり好意的に書かれているように思われます。アメリカでの産科医療の今後の方向を示すひとつの現われとして,ここに御紹介いたします。拙訳で恐縮ですが,論文の内容をくみとっていただければ幸いです。
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