JIM Report
家庭医に「分娩介助認定医」を
若林 崇雄
1
,
小嶋 一
2
1公立芽室病院内科
2医療法人渓仁会手稲家庭医療クリニック
pp.50-52
発行日 2011年1月15日
Published Date 2011/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102079
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先日,私(若林)が参加するニポポ(北海道プライマリ・ケアネットワークの後期研修プログラム)のスキルアップセミナーに出席する機会を得た.家庭医の診る産婦人科をテーマとするセミナーの3回目で,アメリカで家庭医療学を修了し,現地で多数の分娩を経験され現在は札幌の手稲渓仁会病院家庭医療科に所属しておられる小嶋一先生が講師となって,避妊や性教育に至るまでさまざまな講義をされた.どれも印象的な話で,医学に関連しない分野でも興味深くてすぐ使える話ばかりで引き込まれてしまった.私もつまらない質問をいくつかしたが,嫌な顔をせず明快に答えていただきありがたかった.
小嶋先生は現在,手稲渓仁会病院で実際に妊婦検診や正常分娩の介助をされているそうだ.そして産婦人科医師より重宝がられているという.忙しい病院の産婦人科スタッフは手術に追われており,分娩まで手が回らないのが実情だという.そのなかで家庭医が分娩介助をしてくれるならたいへんありがたい,ということで利害が一致したのだという.
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