特集 いま分娩を考える
立ち産へのトライアル
助産婦の立場から
家庭内分娩よ再び──21世紀の夢物語
沼田 睦美
pp.277-280
発行日 1983年4月25日
Published Date 1983/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206215
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恵まれていた,病院での初産体験
子供の成長とは本当に早いもので,出産から早くも3年,思い出せばそれは昨日のことのように鮮かに甦ります。あの日のまばゆいほどの感激と満足感はいまでも忘れられない,私の大切な大切な思い出です。
当時,私は32歳の初産。貧血が強く,軽度の妊娠中毒症もあり,腰痛がひどく立っているのが辛いくらいでした。その上,引越したばかりの馴染み薄い土地は,私の諸々の不安をなおいっそう強くし,落ち着かない日々をおくっていました。
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