特別記事
アクティブ・バースによる家庭分娩体験記
長谷川 まなみ
1
1鳥取大学医療技術短期大学部
pp.216-223
発行日 1990年3月25日
Published Date 1990/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900046
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最も望ましいお産とはどのようなお産なのか。これは私たち助産婦の究極の課題である。
昨年の夏,私の妹が,アクティブ・バースによって自宅出産した。私はしばらく助産婦としての臨床から遠ざかっていたが,妊娠中から産後を通じて自分が責任をもって援助するという機会に恵まれた。開業助産婦さんたちが日々行なっていらっしゃる責任を引き受ける分娩介助が,私のように経験の少ない者にとっては非常に勇気のいることであった。母子にとっても助産婦にとっても満足で納得のいくお産をしたいという思いで試みた家庭分娩の,準備から実践までの経過を雑感を交えて紹介してみたい。
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