特別寄稿
家庭分娩介助体験で分娩の原点に触れる
朝比奈 順子
pp.758-762
発行日 1995年9月25日
Published Date 1995/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901321
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はじめに
1994年5月4日,この日は私が助産婦として初めて家庭分娩を介助した記念すべき日となった。私の初めての家庭分娩介助の体験を述べさせていただく。
私は20年弱の助産婦活動ののち,7〜8年専業主婦をしていたが,数年前からフリーの助産婦として地元の数か所の保健センターで出産準備教育に携わるようになった。しかし,保健センターで行なわれている出産準備教育の内容は,妊婦やその夫に対して決して十分な質と量とはいえないように思われた。そこで私たち地域の助産婦同士が手をとりあい,「お産&子育てを支える会」というネットワークをつくり,妊婦やその夫に役立つ,お産の学習会を開こうではないかと計画を始めた。このようなときに家庭分娩介助の依頼が滋賀県助産婦会を通してあったのである。
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