Medical Scope
新生児の心拍数とその変動性—Neonatal Heart Rate Variability
島田 信宏
1
1北里大学病院産科
pp.794
発行日 1979年11月25日
Published Date 1979/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205635
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出生後の呼吸障害,ことにRDSや仮死のあとの蘇生不全例,あるいは低出生体重児などのハイリスク新生児では,新生児用の各種のモニターを使って,心拍数,体温,呼吸数tcPO2(皮膚からのPO2モニター)などを持続的にモニターし,それを記録していくことが必要です。今日では,多くのすぐれたモニターが開発され,臨床に応用されていますが,南カリフォルニア大学病院のNICUの主任をされているCabal助教授はこの面では世界的な第一人者です。
出生後の新生児の心指数をモニターしてみますと,胎児での記録と同じように,その心拍数パターンは決して一直線にならずに,浮いたり,沈んだりのギザギザができます。これを胎児の場合と同じようにbaseline variability,あるいは単にvariabilty変動性といいます。このvariabilityはどうしておこるのでしょうか。
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